映画「紙の月」観てきました
これは観なければ、と思ってた映画。
とにかく、ひと言で言うと宮沢りえさんの透明感ある美しさに心奪われっぱなしな2時間。
とうてい共感できないなと思うことさえ、彼女が演じることで嫌悪感が薄れるような。そして逆になぜ彼女が?と思うからこそ目が離せなくなる。
欲望のタガが外れて疾走する彼女に爽快感すら感じる。それは心の奥底で解放されたいと思っているから?
欲望の果てにさまよう彼女は何を見るんだろう?
お金があっても人は自由になれるわけじゃない。
お金がなくては生きてはいけないけど。
原作と映画はかなり違うようですね。
銀行に勤めるの3人の女性たち、それぞれの生き方の違い、それぞれの苦しさ。男性のほうが迷いがないんだろうなって感じた。
ラスト近くの小林聡美演じる隅さんとの対決シーン。生き方は違う二人でも、心の底ではお互いの気持ちに共感するところがあるんだなって伝わってきてなぜか、涙が出た。
梨花の夫は、優しい人にも思えるけど、梨花を本当の意味で受け止めてくれる人ではなかったんだなと、思った。
女性にはオススメですが、男性は理解出来かねる部分が多いかも。